活動報告

3月29日(月)

 お墓100年プロジェクト実行委員長の北條 保様を講師としてお招きし、「お墓の本質とその実践 ~石塔に秘められた「愛」を感じませんか?~」と題した講演会をWebにて開催させていただきました。

 講演会の第1部では、故小畠宏允先生の下で学ばれた北條様に、小畠先生の教えである「お墓の本質」について、分かりやすく解説していただきました。

 物事には、時代の流れの中で変わりゆく「現象」と、時代を問わず変わらない「本質」があるという切り口から、お墓にも「現象」である形や見た目と、「本質」である存在意義があること。お墓の主人公は生者ではなく死者であり、お墓は死者の象徴である。死者の幸せを願いお墓を建て、そしてそこにお参りをすることで、生者の幸せに対して死者も力を貸すことができる。建墓や墓参といった行為は、死者と生者を共に幸せにする愛情行為であり、これからも大切にしていくべき素晴らしい文化であるということを教えていただきました。

 第2部では、お墓のことで相談に来られた方々に対して、北條様が行っている実例をご紹介いただきました。お墓の良さを伝えるために、まずは小さな五輪塔や板碑といった昔の素朴なお墓をお見せしていること。写経、ノミ入れ式、ご先祖様の湯飲み作りなど、何かしらの関わりの機会を作り思い入れを持っていただくようにしていること。墓じまいを希望される方と時間をかけて話し合い、死者への愛情の気持ちを引き出し思い留めようとされていることなど、とても具体的な取り組みを教えていただきました。

 翌日は、有志数名で、滋賀県の石塔見学ツアーを行い、参加したメンバーから「昔のお墓をたくさん見て回ったことで、昔のお墓にはどれも芯を守るための笠があり、死者を大切に弔おうとしていたことがよく分かった。」との感想がありました。座学だけではなく実際に見る事、また良いものを見て身体で感じる事の重要性を改めて感じることができた機会となりました。

 北條様を始めとして、こうした機会作りにご協力してくださった多くの皆様にこの場をお借りしまして、感謝御礼申し上げます。ありがとうございました。